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稲野の家
NEW!

施主と愛犬一頭が暮らす築35年の家の建て替えです。法令条件は35年前より厳しくなっており、もとの大きさの家は建ちません。1mの壁面後退の規制で空けなければならないスペースを積極的に活用し、プライバシーを充実させながら、陽の動きや緑を楽しみ、風を感じ、愛犬が走りまわるコンパクトで楽しい住まいとなりました。
20142月には、施主さまの息子さんの妻であるイラストレーターの藤原涼子さんが、展覧会「おうちギャラリー」を開催されました。



 外 観 1  階 2  階 愛犬のために おうちギャラリー




[ すまいの風景 ]

「家は住む為の“箱”でいい」
「壁は漆喰で、屋根は片流れでシンプルに」
設計に際して、施主さまの出された条件です。
建築地である伊丹は、清酒発祥の地。40年程前は田圃だった静かな住宅街は、今、次々と建て替えが進んでいます。この真っ白い漆喰壁のシンプルな箱に、歴史ある地域の余韻を少しだけ纏わせて、新しく生活をスタートさせました。

[ 1 階 ]
普段の生活は1階部分のみで完結できるように、無駄なスペースを徹底的にそぎ落として、コンパクトにまとめました。廊下や独立した玄関ホールをなくし、必要な諸室を機能的に配置し、建具の開閉によって空間を仕切ります。
[ LDK ]
玄関ドアを開けると、そこは吹抜けが開放的なリビング。パーティションを開閉することでダイニングとキッチンがワンルームになります。人との出会いを大切にし、趣味を楽しみ、モノを減らし、毎日を丁寧に暮らす、そんな豊かなライフスタイルを実現するための、多目的なホールです。

トップライトから入る光が、刻々と変化してゆきます。
隣地境界との間に設けた幅1mのデッキスペースが、
室内に広がりをもたらします。

[ ダイニングキッチン]
コンパクトなキッチンの対面カウンターは、収納としての機能だけでなく、リビング、ダイニング、寝室、水廻りからアクセスができるすまいの中心です。
[水回りの動線] [デッキスペース]
1階の水廻りスペースから、建具を開けると、
キッチン、リビングまで動線がつながります。
隣地境界とのわずかな空間を
デッキスペースとしています。
室内に広がりを生み出し、愛犬が
運動する場所にもなっています。
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[ 2 階]
2階は、趣味や制作の場である2階ホールと和室。

和室の白い板戸は、イラストレーターの藤原涼子さんによるアートが。独特の空気感で家族の思い出のイメージが紡がれています。

[こだわりの素材]
壁:内外壁とも漆喰、一部、杉板張り、陶器質タイル
床:1階は、チークの無垢材フローリング、

  リビングは、陶器質タイル
  2階は、ナラの無垢材フローリング
特に、リビングの床とキッチンのタイルは、イメージに合うものを探して、
施主様のご家族と一緒にショールームを巡りました。
平田タイルのBISCUITシリーズで、ピッタリのものを見つけました。
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[愛犬のために ]

ジャックラッセルテリアのチビくん。リビングの階段下スペースが、ハウスです。(※1)
漆喰の壁は匂いを分解してくれます。床のタイルは、掃除がしやすいく滑りにくいものを採用しています。

オープンな階段手すりには、施主さまの手で転落防止にネットが掛けられています。まだ小さいお孫さんが来られた時のためにも。(※2)

愛犬の散歩への出入りは、足を洗ったりするのに便利なキッチン横の水廻りスペースに設けた勝手口から行います。(※3)
リード用のフックなどは、ここにまとめます。(※4)

家の外のデッキスペースは、チビくんの運動スペース。来客が犬連れの際にも、犬の待機スペースとして活躍です。(※5)

(※1) (※2)
(※3) (※4) (※5)
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[おうちギャラリー]

藤原涼子作品展

2014,2.22〜3.9


   



[概要]
用途:専用住宅
工事種別・新築
構造:木造2階建て
延べ面積:74.42u
施工:橋本工務店
撮影:岡田大次郎

愛犬のために・おうちギャラリー
(アトリエ・フーガ
撮影


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